若者の糖尿病患者が急増しております

実は今、20代で糖尿病と診断される若者が増えています。その原因のひとつが、高カロリー・高脂肪食による栄養バランスの偏った食事。

ハンバーガーやフライドチキンに代表されるファーストフードや、チョコレートやケーキなど糖分たっぷりのお菓子を過剰摂取することにより肥満が進み、糖尿病を発症するケースが急増しているのです。

一度発症したら一生の付き合いになると言われる糖尿病。「自分は大丈夫」なんて思い込みが、取り返しのつかない事態を招く原因になります。

ぜひあなたもこれを機に糖尿病対策について考えてみては?

●そもそも糖尿病ってどんな病気なの?

よく名前は聞くけれど、詳しい症状はわからないという人も多いかもしれません。糖尿病とは、インスリンの分泌不足などが原因で血液中のブトウ糖が高い状態が続くことを言います。と言っても、今いちピンとはきませんよね。ではまずはじめに私たちが食事を通して摂った糖質が体の中でどのように吸収されているのかをご説明しましょう。

食事に含まれる糖質は体内でブドウ糖に分解され、小腸に吸収されることにより血液の中に入ります。血液中のブドウ糖のことを、「血糖」と呼びます。よくテレビや新聞で「血糖値が高い」なんて言葉を耳にしたり目にしたことがある人もたくさんいるでしょう。ずばり、この血糖値が基準値よりも高い状態が、糖尿病なのです。
通常であれば、血液中のブドウ糖が増えると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。このインスリンの働きによって、ブドウ糖は肝臓や筋肉に取り込まれ、活動エネルギーとして利用されます。よく疲れた時に甘いものが食べたくなるのは、糖質を摂ることによって素早くエネルギーに変換させるためなんですね。
インスリンの働きにより血糖値は正常に保たれるわけですが、この効率を低減させるのが、肥満です。脂肪細胞にはインスリンの働きを邪魔する物質が含まれていると言われています。これにより、血液中のブドウ糖が肝臓や筋肉に取り込まれず,結果的に血糖値が上昇し、糖尿病へと進行していくのです

●糖尿病の原因は何があるの?

肥満の他に、糖尿病の原因として挙げられるのが、運動不足です。先ほどご説明した通り、ブドウ糖は人間のエネルギーの源になります。よく運動することでエネルギーを消費すれば、その分、血糖値は下がり、健康な状態が保たれます。逆に運動不足が続けば、その分だけ血液中のブドウ糖が消費されず、血糖値が上がってしまいます。
また、もうひとつの原因として考えられているのが、ストレスです。精神的なストレスが重なると、体内から「インスリン抵抗性ホルモン」が分泌されます。このホルモンがインスリンの作用を弱めることで、ブドウ糖が肝臓や筋肉に吸収されにくくなり、血糖値が上昇してしまうのです。

●糖尿病を発症すると、どんな症状が現れるの?

糖尿病の恐ろしいところは、初期状態では自覚症状がないということです。そのため、気づいた時には既に合併症を引き起こしているというケースも少なくありません。中でも三大合併病として知られているのが、「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性腎症」、「糖尿病性神経障害」の三つです。ここでは、この三つの症状についてご説明します。

「糖尿病性網膜症」とは?
網膜の血管の障害により視力が低下する合併症です。一説では、糖尿病を発症してから15年以上経過している患者の半数が網膜に異常を起こしているとも言われており、症状が悪化すると網膜剥離や失明に至ります。

「糖尿病性腎症」とは?
腎臓の血管の障害により賢機能が低下する合併症です。腎不全の原因となり、最悪の場合は人工透析療法が必要になります。現在、日本の人工透析患者は30万弱、そのうち43.5%が糖尿病患者と言われています。

「糖尿病性神経障害」とは?
末端神経の障害により手足のしびれや痛み、立ちくらみなどが発症する合併症です。他の合併症に比べて早期に見られる障害で、糖尿病患者のおよそ1/3が何らかの神経障害を発症すると言われています。重度の症状の場合、手足の切断に至るケースも報告されています

●糖尿病予備軍は約2210万人

厚生労働省の調査によると、国内の糖尿病の総患者数は約237万人。しかし、定期的な診断を受けていない、いわゆる"隠れ糖尿病患者"を含めると、その数は約890万人にものぼると言われています。さらに、糖尿病による死亡数は年間1万4664人。まだ発症はしていないけれど、糖尿病の可能性を否定できない予備軍は約2210万人と、年々増加の傾向にあります。
私たちの健康を蝕むだけでなく、死に至る危険すらある糖尿病。では、私たちは糖尿病とどのように向き合っていけばいいのでしょうか。
後編では、今日からできる糖尿病の予防対策についてご紹介します。自分の健康を守るのは自分自身だけ。ぜひ次回も欠かさずチェックしてくださいね。

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